カレン・L・ソーンバー
比較文学部東アジア言語文明学部教授
ハーバード大学アジアセンター所長
比較文学部・東アジア言語文明学部教授。ハーバード大学アジアセンター所長 、同センター評議会長等を兼任。プリンストン大学にて学士(文学専攻、 日本語・日本文学、東アジア学、フランス語・フランス文学副専攻)を取得。その後、ハーバード大学では、東アジアの視点から、またグローバルな視点から見た日本文学の研究に取り組み、2006年、東アジア言語文明学部より博士号が授与される。専門分野は、世界文学、東アジア諸国(日本、中国、韓国、台湾)から環インド洋地域(アフリカ、中東、南アジア、東南アジア)における文学・文化。現地のアーカイブを用いて広くフィールドワークを行い、ヨーロッパ、東アジア、南アジア等、多数の言語で研究を手がける。
著作、『Empire of Texts in Motion: Chinese, Korean, and Taiwanese Transculturations of Japanese Literature』(Harvard 2009)、『Ecoambiguity: Environmental Crises and East Asian Literatures』(Michigan 2012) は国際的に評価され、賞を授与される。また学術誌『Literature and Medicine』の特集号「World Literature and Health」、『Humanities』の特集号「Global Indigeneities and Environment」の編集に関わり、後者はのちに書籍としても出版されている 。その他、共編著に『The Poetics of Aging in the Japanese Narrative Art』。過去10年で執筆した学術論文はおよそ70点以上にのぼり、執筆内容は比較文学、世界文学、日本・東アジア・ 環インド洋地域における文学と文化、ディアスポラ、ジェンダー、インディジニティ、ポストコロニアリズム、カルチュアル・トランジション(アダプテーション、トランスレーション、インターテクスチュアリティ)、トラウマ、環境学・医療人文学等、多岐にわたる。
峠三吉の『原爆詩集』の英訳書では受賞経験を持つ。近著『Global Healing: Literature, Advocacy, Care』は6大陸にわたる50カ国、20ヶ国語の文学を考察する。その他、アジアにおけるジェンダー及びリーダーシップについて、また広く文化、テクノロジー、不平等についての著作の執筆や、ジャーナル『World Literature』創刊号のアジア文学文化セクションの編集にも携わっている。